マラリアにかかったマウスの最新調査結果
1月31日に、流産、死産、早産、低体重での出生を引き起こす原因とされるマラリアについて、最新調査結果が発表されました。アメリカで調査され、the journal PLOS Pathogenに掲載されました。
マラリアとは?
マラリアはマラリア原虫という寄生生物が、ハマダラカによって媒介され、ハマダラカが人間の血を吸った時に体内に侵入します。
原虫は赤血球の中で発育、増殖し、症状としては高熱にみまわれ、重篤な状態に陥る危険性もある恐ろしい病気です。日本では現在流行の危険性はなく、絶滅したと言われています。
マラリアは胎内でどう作用するのか
今回マウスの調査でわかったことは、妊娠中だと、胎盤内のマクロファージ(白血球、免疫システムの役目を担う)が血液を浄化するために、マラリアに汚染された赤血球を吸い込みます。
その後、胎盤内の血液流量が低下したところで、マラリア原虫が蓄積されていきます。この繰り返しによって炎症が引き起こされ、母子間の伝達が損なわれていくことがわかりました。
マラリアに注意
この調査は、マラリアが発生する地域における医療の発達のために、これからも進められていきます。日本では現在マラリアは根絶されたと言われていますが、海外に渡航し帰国後に発症する旅行者もいます。
ほぼ該当しないと思いますが、万が一に備えて、頭に知識として入れておくと安心するかもしれません。

マラリアに汚染された赤血球と胎盤の働きについて
http://www.plospathogens.org