日常生活での活動レベルが精子の質に影響
テレビを見る時間が長い男性は精子カウントの数が少なくなっているという気になる結果が、ハーバード大の調査で明らかになりました。また、1週間に15時間以上、中等度以上の運動をしている人では、精子カウントの結果が良好とのことです。
男性の精子の質が、活動レベルによって変化することはこれまでにも、様々な研究で明らかにされてきました。けれども、テレビを見る時間との関係を調べたのは今回が初めてとなります。
この論文は、2月4日に、専門誌British Journal of Sports Medicineに掲載されました。
対象となったのは18歳から22歳の189人の男性。それぞれが、1日の平均のテレビ鑑賞時間、運動週間を含む、日常生活上の活動に関する質問を受けました。
週に20時間以上テレビを見る人で44%減
このうち、1週間に20時間以上テレビを見ると回答した人と、そうでない人と比較すると、テレビをよく見ている人では精子カウント数が44%少なくなっていました。
また、1週間に15時間以上運動する習慣のある人では、これが5時間未満と回答した人と比較して精子カウントの数が73%多かったのです。
これまで、運動に関してはスポーツ選手など、平均よりも遙かに運動量が多い人を対象に進められた研究が多かったとのこと。週15時間という時間数は、一般の人でも実行可能な範囲であるため、今回の研究には意義があるとされています。
一方で、189人という対象数は、科学的な根拠としてはまだ少ないため、今後さらなる調査が行われる必要があると考えられているとのことです。
春もそこまで来ているので、お休みの日を2人でテレビを見ながらごろごろ過ごしていた人たちは、スポーツを楽しむ過ごし方に切り替えてみるのはいかがでしょうか。

TV viewing, exercise habits may significantly affect sperm count
http://www.hsph.harvard.edu/news/Physical activity and television watching in relation to semen quality in young men
http://bjsm.bmj.com/content/early/2013/01/21/