「不育症」って何だろう?
女性の社会進出などから、大きな社会問題となっている不妊症。不妊治療もかなり一般化してきているが、同じよう広がっていても、あまり知られていない病気がある。それが「不育症」だ。
不育症は、妊娠しても流産や死産を繰り返してしまう病気だ。2回以上繰り返すと、不育症と診断されることが多い。
その治療法として、低用量アスピリン療法、未分画ヘパリン療法などが挙げられる。妊娠中の自分のお腹に注射を打ちながら、その無事な誕生を願っている女性も多い。
そしてその治療費は、やはり高額だ。
岡谷市の取り組み
長野県岡谷市では、2001年から不妊治療に対して、治療費の45%を年間9万円を限度に補助してきた。しかし、不育症は、その助成の対象外であった。
しかし、来年度から、その助成の対象に、不育症も加えることを検討しているという。金額は、不妊治療に対するそれと同額だ。
妊娠できない不妊と、お腹にいる赤ちゃんがいなくなってしまう不育。どちらも、その手で我が子を抱きたいという当たり前の感情を打ち崩すものだ。
市の健康推進課は「不育症の治療は保険適用外のものも多い。悩みを持つ夫婦を支援していきたい」と話している。

長野日報
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