国内初 卵子提供をしませんか?
卵子提供を受けるため、海外に渡る日本人が増えるなか、国内でも卵子の提供を可能にしようと、ある団体が声をあげた。OD-NET(卵子提供登録支援団体)だ。
1月14日(月)代表岸本佐智子さんは、不妊に悩む夫婦のために、第3者からの卵子提供を募る事業を開始すると発表。登録の受付は翌日1月15日(火)から始まる。
レシピエントとドナーの基準
OD-NETでは、卵子の提供を受ける人(レシピエント)に3つの条件をもうけた。
医師によって卵子がないと診断された女性
女性の年齢は,登録申請時40才未満であること
法律上の夫婦関係にあること
生まれつきの体質で卵巣機能が低下している女性、早期閉経の女性を対象とする。また、卵子提供をする人(ドナー)の、登録の条件は下記の通り。
原則35歳未満で、既に子のいる成人女性であること。
提供には配偶者の同意が必要です。(配偶者がいる場合)
提供のための採卵回数が3回以内であること。
卵子提供について十分に理解していること。
ドナーに対する報酬はないが、提供に関わる検査費や通院費は一切なし、レシピエントが負担することになる。
OD-NETとその目的について
OD-NETは、若くして卵巣機能が低下している(ターナー症候群など)当事者の家族を中心として、小児科、不妊専門医等の協力を得て設立された。日本はまだ非配偶者体外受精の議論は進んでおらず、海外から卵子の提供を受けるしか術がない。(姉妹・知人からの提供は除く)
妊娠に至らず,苦しむ女性のために公に卵子提供を募集する場が必要であるとOD-NETは設立された。国内で体外受精に関する法整備が整わないなかで、最初の一歩を踏み出した。今後の議論の行方が注目される。

卵子提供登録支援団体
http://od-net.jp/about.html