パリで出産したフリージャーナリストの話
「パリの子育て・親育て」が2012年11月刊行された。著者は林溝絵さん。フリージャーナリストの彼女が、パリで体験した妊娠・出産・育児の10年感をつづる。
林溝絵さんは、北海道札幌市生まれだが、育ちは関東。成城大学文芸部を卒業後、映画会社2社で宣伝を担当した。98年にフランスに渡り、2003年にミラで出産(日仏ハーフ)。この本は、前回の著書「フランス映画どこに行く ヌーヴェル・ヴァーグから遠く離れて」とは、うってかわって著者が実際に体験したことを語るプライベート本だ。
そして、育児中の夫との離婚。シングルマザーとなりながらも子育てを異国の地で続けるたくましさには圧倒される。3才になった娘と母との会話なども記載されており、読みながら思わず微笑んでしまう場面もある。
フランス 国をあげて子育てを支援
日本でも出産といえば、一大イベントだが、フランスで出産ともなると、補助金などの制度も大幅に変わってくる。手厚い支援制度は下記の通り。
出産前後の検診代や出産費用は無料、7カ月目の約10万円の出産準備金、3歳までの毎月約2万円の手当。第2子、第3子になると額が上がる。
フランスの出生率が「2.01」と欧州一高いのも頷ける。少子化と騒ぐ我が国も是非見習っていただきたい。

パリの子育て・親育て
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/おもしろくてタメになる『パリの子育て親育て』
http://images2.cocolog-nifty.com/blog/