江戸幕府崩壊の原因を探る
現代からさかのぼり、江戸時代を想像してみよう。1603年の江戸幕府開府から、1867年の大政奉還まで265年間も続いた江戸時代。江戸幕府はなぜ、崩壊したのか。新たな説が話題をよんでいる。
江戸幕府崩壊の原因は実は武士の妻の化粧、おしろいに関係していたというのだ。おしろいは、役者や芸者から導入され、また、大衆文学を通じて人気になったが、おしろいには実は危険な要素が含まれていた。
おしろいが鉛中毒の原因
おしろいは塩化水銀や鉛白からつくられており、そのため、おしろいに含まれた鉛は母乳を通じて、赤ちゃんへと伝わり、鉛中毒を引き起こしていた。
この研究は産業医科大学の中島教授より発表された。400年前の武士の子どもと大人の骨をX線で分析し、大人の男女の骨と子どもの骨を比べた結果、大人の骨の数十倍もの鉛が子どもの骨には含まれていた。3才以下の子どもに至っては、母親の50倍以上の鉛が含まれていた。
母親から、母乳を通じて得た鉛は、子どもに知的障害などの悪影響を与えたほか、病気になりやすく、頭痛やけいれんなども引き起こした。特に鉛中毒は武士の子どもに多くあらわれ、政治的危機に対応できる能力不足が、江戸幕府の弱体化、衰退、崩壊へと導いた。
美しくなることは、罪なのか。意外な崩壊理由に驚かされる。

How Japan's samurai caste was toppled by MAKE UP: Lead poisoning left the warriors' children backward and physically deformed
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/