日本一小さい村、富山県舟橋村
「日本一小さい村」として知られる富山県舟橋村は、近年人口が増加傾向にある。全人口に占める15歳未満の子どもの人口の割合は、21.8%。これは、全国の市町村でトップの数値だ。
年々進み続ける少子化に歯止めが利かないこの日本で、舟橋村はどのように少子化を回避したのだろうか。19日付け、朝日新聞で紹介をしている。
実は舟橋村は、宅地開発ができないという、いわゆる市街化調整区域から1988年に除外された全国で初めての村だった。それから住宅団地が次々と造られ、522区画の住宅が誕生した。
住宅の誕生と共に人口も伸び、90年の1371人から、2010年には2967人になった。その中でも子供の数は、小中学生共に、ほぼ倍になった。
舟橋村の子育て支援
船橋村は、子育て支援にも力を入れてきた。保育所は、週6日、朝7時から夜7時まで開いており、生後6ヶ月から子供を預けることができる。また、乳幼児医療費の無料化を実施。不妊治療費にも助成金が出され、第3子以降は、出産祝い金として村から10万円が支給されるという。
先日行われた衆議院議員選挙で圧勝を収め与党として返り咲いた自民党は、
「0歳児については、家庭で育てることを原則とし、家庭保育支援を強化する」 引用:朝日新聞
と公言している。
しかし、舟橋村の金森勝雄村長(69)は
「高齢化社会になり、誰もが将来を若い人に支えてもらわないといけない。だから、子どもが育ちやすい環境をみんなでつくり、みんなで子育てを支える。それが原則だと思います」 引用:朝日新聞
と語っている。
もちろん、家庭が子供を育てるのは当然だ。しかし、社会全体で育てていくという風潮が根付くことが、少子化という問題を解消してくれるのかも知れない。「日本一小さな村」の「日本一の子育て支援」、自民党も、見習ってみては如何だろうか。

朝日新聞
http://www.asahi.com/national/