女性の妊娠率
不妊治療を受ける人数は、日本が世界一多く、日本はいまや「不妊大国」と言われている。しかし、実際に治療に来る女性たちの中には、妊娠率についてしっかりと理解している人はほとんどいない。
埼玉医科大学総合医療センター産婦人科の高井泰先生によると、女性は27歳ごろから妊娠率が徐々に低下し始め、35歳以上で一段と低下する。また男性も、40歳以上で妊娠率が下がるという。
注目の検査「AMH」と「子宮卵管造影」
治療を受けるにはまず検査が必要だ。最近注目されている検査に、「AMH(抗ミュラー管ホルモン)」がある。
これは、採血だけで卵巣に残っている卵子の量を推定できるというものだ。そして、量と共に重要な卵子の質は、年齢から推定するという。これらの結果を治療方針に反映させる。
もう1つ、話題を集めているのが「子宮卵管造影」。これは、管を通して造影剤を子宮に注入し、写真を撮影し、造影剤の拡散状態を調べることで、卵管がつまっていないか、腸などの癒着がないかを調べることができるのだ。
女性が35歳以上、男性が40歳以上の夫婦で妊娠を希望しており、なおかつ避妊をせずに1年以上子どもを授かっていないのならば、出来るだけ早く検査に行って欲しい。

ジョブラボ
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