初期の出血と早産、何らかの関係???
妊娠初期に出血があった女性は、早産のリスクが高まるかもしれない、という研究報告が専門誌に掲載されていました。
この調査では、3978人の女性が対象となっています。このうち、344人が37週未満の早産、3634人が通常の時期の出産でした。このうち、妊娠初期に性器からの出血があった人は26%の986人いました。
妊娠初期の出血があって早産した女性は、出血がなくて早産した女性と比較すると4割程度多いことが分かりました。
また、早産リスクは、赤い出血や出血が多かった人、期間が長かった人で、より高くなるようでした。
妊娠初期の出血は、着床出血などと言われてることが多く、これまで、妊娠後期の経過とはあまり結びつけて考えられてきませんでした。
リスクの予測と適切な対処に役立つ可能性
論文に掲載されている分析でも、学術的なレベルで、妊娠初期の出血と早産が関係づけられるに至りませんでしたが、妊娠初期に出血が見られた妊婦さんに対しては、早産のリスクも念頭に置いて妊娠後期を過ごすことで、適切な対処などが行えるようになるのではないかとしています。

Human Reproduction ; First-trimester bleeding characteristics associate with increased risk of preterm birth
http://humrep.oxfordjournals.org/content/27/1/54.abstractHuman Reproduction ; Vaginal bleeding in very early pregnancy
http://humrep.oxfordjournals.org/content/18/9/1944.short?rss=1&%3bssource=mfr