子宮頸がんとは
子宮頸がんという病気をご存知だろうか。最近テレビCMなどでもよく聞かれるようになった言葉だ。これは、年齢と共に患者が増えるような他の種類のがんと違い、ウイルスによるがんで、20歳代の若い女性の間でも広がっている。
発見が遅れれば、子宮を摘出する手術を受けなければならない場合もあるが、早期発見、そして早期の治療が受けられれ、ば子宮を残すことも出来、もちろん出産も出来る。しかし、欧米に比べ、実際にワクチンや検診を受ける人は少ない。
婦人科系の病気であり、受診に抵抗を感じる女性も多いこともその理由として挙げられる。そして、それに拍車をかけているのが、ここ数年インターネット上で出回っている“子宮頸がんのワクチンを摂取すると不妊になる”という「デマ」だ。
子宮頸がんワクチンが不妊の原因に!?
実際に、ネット検索で【子宮頸がん 不妊】などと入れると、“子宮頸がんのワクチンを摂取すると不妊になる”という記事がたくさん出てくる。
しかし、現在山王病院に勤める医師で、生殖医療、不妊治療、内視鏡治療を行う富坂美織氏は、「ワクチンを受けると不妊になるのでは」という問いに、「そんなことはあり得ません」と断言している。
ネット上に流れる「デマ」を鵜呑みにせず、出来るだけ早い受診を心がけてほしい。「今は仕事が楽しい」「子どもなんてまだまだ」という人も多いだろう。しかし数年後、いざ子どもを産みたい!と思った時に産めなくなっていては泣くに泣けない。

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