デンマークで97000件のデータを分析
新しい報告が行われ、専門家は、妊婦さんに、風邪をひかないように、というアドバイスを、これまでよりも厳重に行うようになりました。
専門誌Pediatricsに掲載された研究で、妊娠中にインフルエンザにかかったり、1週間以上熱を出したお母さんから産まれる赤ちゃんで、自閉症の割合が高いことが分かったのです。
この研究結果は、デンマークの専門家が、97000件のデータを分析して得られたものです。
自閉症の増加はこれだけでは説明できないとの反論も
ただし、この結果に反論を唱える専門家もいます。小児科医の中には、インフルエンザはずっと以前からある病気なので、この結果だけでは、このところの自閉症の増加は説明がつかないとする声もあります。
妊娠中に長期間高熱を患うことは、自閉症リスクを倍増させるという今回の結果と、太平洋自閉症教育センターの、100人に2人の子どもが自閉症を発症するというデータとが、矛盾しているような形となっています。
今回の報告は妊娠中に病気にかかった女性を、必要以上に不安にさせると指摘する専門家もいます。
さらなる調査が必要、でも妊娠中の健康管理は怠らないで
こうした議論を経て、妊娠中の病気と自閉症の関係については、さらなる調査が必要であるという見解に達していますが、いずれにしても、健康に妊娠期間を過ごせるのであればそれが一番。予防注射やうがい・手洗いなどの生活習慣を通して、病気から身を守るようにしたいものです。

WAFF.com ; Connection found between autism, pregnant women with flu
http://www.waff.com/story/20173097/Pediatrics
http://pediatrics.aappublications.org/