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長野・諏訪マタニティークリニック、夫の実父からの精子提供で118人の出産を公表

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長野・諏訪マタニティークリニック、夫の実父からの精子提供で118人の出産を公表

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近親者の精子で体外受精
7組のカップルのうち、1組が不妊治療を行っている日本で、また、生命倫理に関して物議を醸すような出来事が発生した。

日本国内初の代理母出産を実施したクリニックとして知られる長野県の諏訪マタニティークリニック(根津八紘院長)は先月31日、東京都内で開かれた「日本受精着床学会総会・学術講演会」で、夫が無精子症などの不妊夫婦を対象に、夫の実父から精子提供を受けて体外受精を実施した結果、118人の赤ちゃんが生まれたとする報告を行った。
精子提供
(諏訪マタニティークリニックHPより)

血のつながりのある人から精子提供を受けるという希望が叶った一方で、遺伝的には夫の兄弟となってしまうことから、家族関係が複雑になる恐れがあるのでは? といった声が上がっている。

夫の実父からの精子提供、9割近くが妊娠
同クリニックによると、1996年11月から2013年末までの17年間に、無精子症など夫側に原因がある不妊夫婦110組に対し、夫の実父から精子提供を受け、妻の卵子と体外受精させたところ、86%に当たる95組が妊娠。72%に当たる79組が出産し、118人の赤ちゃんが誕生したという。このうち、2回以上の複数回出産は19組あったそうだ。

また、夫の実父の精子提供による体外受精以外にも、夫の兄弟(28組)、その他の身内(4組)、友人・知人(4組)の精子提供による体外受精を行っていたことも判明した。

さらに、他の医療機関で行われる匿名の第三者提供による非配偶者間人工授精(AID)の妊娠率が5.4%なのに対し、同クリニックによる近親者の精子を使った体外受精では妊娠率が38.2%だったことも明らかになった。

近親者による精子提供、指針違反の可能性
第三者の精子提供に関する法規制はないが、厚生労働省の審議会が2003年に精子・卵子の提供による体外受精に関する報告書をまとめた際には「匿名の第三者からの提供は認めるが、夫婦の兄弟姉妹など血縁者らからの提供は、人間関係が複雑になりやすいため、当面認めない」としており、日本産科婦人科学会(日産婦)でも「体外受精は事実婚を含む夫婦間に限定、人工授精は匿名の第三者が提供した精子」と定義していることから、今回行われた諏訪マタニティークリニックでの一連の診療は指針違反の可能性が指摘されている。
 

これに対し、同クリニックの根津八紘院長は「生まれた子どもへの出自の告知は必要な時には必ずするように話はしているが、告知をしようとする積極的な夫婦はほとんどいない。(日産婦や厚労省が)第三者の視点で、血縁者からの精子提供は、人間関係が複雑になりやすいと定義しているが、もっと自由な選択肢があってもいいのでは? 血のつながりがあった方が、良好な家族関係を築きやすい」とコメントしている。


外部リンク

諏訪マタニティークリニック
http://e-smc.jp/


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