繰り返す流産の要因
少なくとも10組に4組のカップルが流産に至り、さらに流産を繰り返しているという。不妊治療医師らにより、流産を引き起こす要因は異常・欠陥遺伝子であり、母親だけでなく、父親の異常・欠陥遺伝子が流産を引き起こす可能性もあると解明された。
異常・欠陥遺伝子は、アスピリン・ヘパリンのように血管を細くするため母体から胎児への栄養供給、胎児の発育に影響を与える。また、胚(受精卵)が子宮に着床する確率を下げ、後期流産のリスクを高めるという。
(画像はイメージです 撮影者:Nancy Ripton)
異常・欠陥遺伝子「C4M2」
不妊治療クリニック「ケア・ファティリティ」の医師やサイモン・フィッシェル(Simon Fishel)教授によると、異常・欠陥遺伝子「C4M2」が流産を繰り返し引き起こす要因であるという。
異常・欠陥遺伝子は体外受精の成功率を下げ、流産のリスクを高めるだけでなく、血餅症、子癇、低体重児の要因になるとも述べている。
異常・欠陥遺伝子「C4M2」は一般集団では15%、ケア・ファティリティの患者は44%に確認でき、不妊治療中のカップル4組に1組が遺伝子の変形により流産に至っているという。
ケア・ファティリティにて適切な治療(異常・欠陥遺伝子の除去)を施した結果、他の不妊治療クリニックと比べ、出生件数は38%増加したと報告されている。
異常・欠陥遺伝子の除去
ケア・ファティリティでは、遺伝子マーカーにより異常・欠陥遺伝子を除去したうえで体外受精を行っている。フィッシェル教授は、パートナーのどちらかに変形した遺伝子が存在すると体外受精の失敗、流産に繋がると述べている。
「Miscarriage Association」は、異常・欠陥遺伝子と流産の因果関係については信憑性が高く、更なる研究結果を期待しているとの意向を示している。

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