不妊治療の常識を覆す?
「卵子の老化」が叫ばれる一方で、iPS細胞などが発表され医学界の常識は大きくかわりつつあります。不妊治療の限界に関する常識も覆されるとしたら?
東京産婦人科医会理事であり、ウイメンズクリニック南青山院長の小杉好紀氏の興味深い著書、
「不妊治療」の先の真実『卵子はよみがえる』をご紹介します。
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いまや卵子の再生・新生も可能な時代
社会に出てキャリアを積んでから妊活をしている女性なら、卵子の老化や、そのタイムリミットを考え悩んだことはあるでしょう。しかし、著書ではその「常識」とされていることにも言及しています。
長い間、「卵子はその人の誕生前から存在し、成長と共に減少・老化が進み、閉経前後に役目を終える」と信じられてきた。
つまり、成人が新たに卵子を作り出すこと、または老化した卵子を若返らせることは不可能、という考え方である。
その“常識”の中で、不妊治療を続ける女性たちは「卵子老化」という越えられない壁に苦しんできた。そして、いまや卵子の再生・新生も可能な時代になっていることを知る人は少ない。
(Amazon.co.jpより引用)
昨年、京都大学研究グループが、マウスの多能性幹細胞から卵子を作製しその卵子から子を産むことに成功したニュースは記憶に新しいと思います。
「命にまつわる科学・技術」の大転換期の今、産婦人科臨床医ならではの、わかりやすい文章で説明されるこの1冊をおすすめします。

小学館/小学館新書
http://www.shogakukan.co.jp/books/小杉好紀 WCMA ウィメンズクリニック南青山
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