漢方薬と不妊治療
西洋医学で長く治療を続けていてもなかなか功を奏さなかったときや、原因不明の不妊では、漢方薬を取り入れることも少なくありません。先生によっては西洋医学と漢方薬をミックスされて治療する人もいます。
(画像はイメージです)
漢方薬の薬効は近年研究が進んできています。2014年に「Chinese Journal of Integrative Medicine」に発表された中国の研究では、漢方薬のひとつ、五子衍宗丸と精子形成の関係性を調べたそうです。
漢方薬と精子形成
この研究では漢方薬のひとつ雷公籐を与えられているラットを5つのグループに分け、それぞれ違う投与量で五子衍宗丸を30日間投与しました。
雷公籐は、リウマチ性関節炎に効果があると言われていますが、毒性もあり、精子を減少させるのではないかと言われています。
投与後ラットの血中のホルモンや、精巣内のたんぱく発現などを調査した結果、雷公籐は精子形成に悪影響を与えており、五子衍宗丸を一番多く摂取したグループのラットは、摂取していないグループのラットに比べて、精子形成への悪影響が効果的に打ち消されており、逆に精子形成を向上させていました。
結論として
五子衍宗丸は精子形成を向上させる能力があるのではないか、と筆者らは結論付けています。
編集部 C-NZ

A Chinese herbal formula, Wuzi Yanzong Pill (五子衍宗丸), improves spermatogenesis by modulating the secretory function of Sertoli cells
http://link.springer.com/