DNA損傷精子
不妊男性ではDNAが損傷した精子は多く見られ、精子の質に関わります。
(画像はイメージです)
そこで2014年に「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」に発表されたカナダの研究では、カナダ人不妊男性の精子異常とDNA損傷精子の関係を調べたそうです。
精子異常とDNA損傷精子
こちらの研究では1084人の、無精子症ではないものの、何かしらの精子の異常を持っている男性を調べました。
その結果、精子無力症(精子の運動率が低い状態)だけを持っている人は、精子減少症や奇形精子症(正常な形をした精子が4%未満)だけを持っている人よりも、明らかにDNA損傷が多く見られました。
精子無力症や奇形精子症を持つ人の中では、DNA損傷は年齢が上がれば上がるほど増え、逆に精子の直線運動率は下がったとのことです。
結論として
筆者らは、精子の動きが悪いことが、一番DNA損傷精子と関係が深いのではないか、と結論づけています。
編集部 C-NZ

Which isolated sperm abnormality is most related to sperm DNA damage in men presenting for infertility evaluation
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/