内分泌かく乱化学物質
内分泌かく乱化学物質とは体のホルモンに影響したりする環境中の化学物質のことで、いわゆる環境ホルモンと呼ばれています。
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現在までに内分泌かく乱化学物質は,内分泌系の恒常性(バランス)を阻害して、女性の生殖系へ影響を与える可能性があるという報告がなされています。
内分泌かく乱化学物質と不妊
そこで2013年に「Gynecological Endocrinology」に発表されたイタリアの研究では、血液中の内分泌かく乱化学物質レベルと、内分泌かく乱を与えることが出来る状態の物質がどれだけ体内にあるか、そしてその効果などを調べたそうです。
その結果、ビスフェノールAの濃度が高かった人たちは不妊であることが明らかに多く見られましたが、ペルフルオロオクタンスルホン酸など他の内分泌かく乱化学物質に対しては明らかな差は見られなかったそうです。
また、不妊の女性の中では、エストロゲンやアンドロゲンなどに類似した物質が明らかに,不妊ではない女性よりも体内に存在していることがわかりました。
このほかにも子宮内膜症の患者さんには高いレベルで存在している物質などもあったそうです。
結論として
様々な環境ホルモンにリスクがある可能性があることがわかり、更なる研究に役立てられるのではないか、と筆者らは述べています。
編集部 C-NZ

The influence of endocrine disruptors in a selected population of infertile women
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