ピレスロイド系殺虫剤
ピレスロイド系殺虫剤とは、かとり線香など、家庭用の殺虫剤の中で一番多く使用されているものです。即効性があり、人や環境への影響が少ないとされていることが影響しています。
(画像はイメージです)
ピレスロイド系殺虫剤は、昆虫類などの神経系に作用するものの、人間の神経系には作用しないと言われています。
ところが、マウスの実験などで毒性があるとの報告があったり、小さな子供に対して慢性、急性の毒性を示したという報告があったりするそうです。そして、環境中のピレスロイド系殺虫剤が、精子の質を下げる原因ではないかという様に考えられるようになってきたそうです。
ピレスロイド系殺虫剤と精子の質
そこで2014年に「Reproductive Toxicology」に発表された日本の研究では、東京の323人の大学生に協力してもらって、ピレスロイド系殺虫剤と精子の質について調べたそうです。
その結果、ピレスロイド系殺虫剤と精子の質には明らかな関係性は見られませんでした。
結論として
環境にあるレベルのピレスロイド系殺虫剤と精子の質には明らかな関係性は見られないと筆者らは結論づけています。
編集部 C-NZ

Pyrethroid insecticide exposure and semen quality of young Japanese men
http://www.sciencedirect.com/