塩化アルミニウム
近年様々な化学物質が色々な場面で使われて日に日に環境汚染が進んでいます。そのうち,アルミニウムは、鉱業や工業で使用することによって環境中に放出されます。
(画像はイメージです)
そこで2013年に「Iranian Journal of Toxicology」に発表されたインドの研究では、塩化アルミニウムが精巣の抗酸化作用にどのような影響を及ぼすかをラットを使って調べたそうです。
塩化アルミニウムと抗酸化作用
塩化アルミニウムを45日間食べさせたところ、体重には影響はありませんでしたが、精巣や精巣上体の重さは減ったとのことです。
また殆ど全ての抗酸化作用のある酵素は精巣内からなくなっていました。
ビタミンCやEなどの酵素が関係しない抗酸化物質もやはり減少し、酸化ストレスは明らかに増えていたそうです。この結果は多く塩化アルミニウムを摂取していたラットの方が強く見られたとのことです。
結論として
塩化アルミニウムの毒性は、精巣内に酸化ストレスを導き、精子産生を阻害する可能性があるのではないか、と筆者らは結論づけています。
編集部 C-NZ

Influence of Aluminium Chloride on Antioxidant System in the Testis and Epididymis of Rats
http://ijt.arakmu.ac.ir/