不妊治療の歴史的なできごと
体外受精で誕生した赤ちゃんが、ついに世界中で500万人に達しました。専門家たちは、これを「不妊治療の歴史的なできごと」と喜んでいます。
初めて体外受精で赤ちゃんが生まれたのは、1978年。イギリスでの出来事でした。世界初の体外受精児の母となった、レスリー・ブラウンさんは、500万人突破を耳にすることなく、先月なくなられました。
増え続ける体外受精出産
それから、30年以上が経ち、不妊治療の技術は日進月歩の進化を遂げています。その昔は奇跡とさえ考えられたIVFは、現在では高い妊娠・出産率を打ち出すようになりました。最近のデータでは、35歳未満の女性で33.1%、40歳から42歳の女性では12.5%という数字が発表されています。
年間ではのべ150万件(周期)のIVF治療が行われており、35万人の赤ちゃんが生まれているそうです。
カップルが治療内容を理解して取り組む新しい時代へ
産婦人科医の中には、不妊治療はこれまで、人に言えないまま、苦痛に耐えて行うものというイメージがありましたが、すでにIVF治療による赤ちゃんは年々増えており、子どもを授かるためのごく一般的な方法として定着しつつあるとする人もいます。
けれども専門家たちは、高齢の女性での成功率は、未だに低く、IVFを確実に妊娠できる手段と誤解して、いたずらに出産時期を遅らせるのは本末転倒だと警告しています。
IVFなどの医療テクノロジーを用いた不妊治療が、どんどんメジャーになってくる現代では、専門家任せの不妊治療ではなく、子どもを持つことを望むカップルが、それぞれの治療のメリットやリスクを自分たちできちんと理解して、必要に応じて取り入れていくことが必要だとされています。

BBC News ; Five millionth 'test tube baby'
http://www.bbc.co.uk/news/health-18649582