女性不妊のリスク要因
5月21日、韓国の研究チームは、「Reproductive Health」にて、特定のライフスタイル要因と健康状態が女性不妊リスクを高めると示した。
不妊症に影響を与えるライフスタイル要因および健康状態
世界保健機関(WHO)によると、現在、世界全体で6人に1人が不妊症であると報告されている。しかしながら、不妊症とライフスタイル要因における関係性は、依然として研究データは不足している。
そこで今回、研究チームは、国民健康保険公団(NHIS)のデータベースより一般健康診断プログラム(GHSP)データセットを用いて、不妊症の女性ならびに出産経験のある女性(22~49歳)を対象に、女性不妊に影響を与えるライフスタイル要因および健康状態について検証した。
ライフスタイル要因(飲酒、喫煙、身体活動)と健康診断結果(低体重、過体重、高血圧、糖尿病、腎機能、貧血、月経異常)に基づき評価したところ、女性不妊に関与する重大な危険因子が判明した。
ライフスタイル要因では、過度の飲酒、喫煙歴、高強度の身体活動が女性不妊リスクを高めた。不妊の女性は高強度の運動を行う割合が多いものの、中強度の運動を週3回以上行う女性において差異は認められなかった。
また、低体重(BMI18.5未満)、高血圧、糖尿病、腎機能低下やタンパク尿、月経異常を含む健康状態が女性不妊のハイリスク要因になるという。一方、過体重(BMI23以上)、極度の運動不足、貧血は、不妊と負の関連を示した。
(画像はReproductive Healthより)

Reproductive Health
https://reproductive-health-journal.biomedcentral.com/