人工甘味料の摂取と妊娠転帰
10月3日、中国の研究チームは、「Nutrients」にて、妊娠中の人工甘味料の摂取により、有害な妊娠転帰をまねくと発表した。
妊娠中の人工甘味料と妊娠転帰における関係性
アスパルテーム、アセスルファム、サッカリン、スクラロースなどの人工甘味料は砂糖の代替品であり、砂糖と比べて甘味度が高いものの低カロリーとなる。また、砂糖から人工甘味料に代替することにより、虫歯や肥満を予防できるといわれる。
一方、これまで、複数の研究論文では、人工甘味料と有害な妊娠転帰の関連性が指摘され、妊娠中の人工甘味料の摂取は低体重児、早産、妊娠糖尿病のリスクを増加させると報告されている。
そこで今回、研究チームは、妊娠中の人工甘味料と妊娠転帰における関係性を検証した。遺伝子を用いてゲノム規模の解析を行ったところ、人工甘味料入りの紅茶と子宮外妊娠において関連性が認められた。
また、妊娠中に人工甘味料入りのコーヒーを摂取することにより、早期破水リスクが62%増加した。特に、妊娠初期に人工甘味料入りのコーヒーを1日3杯以上飲む女性は、あまり飲まない女性と比べて早期破水リスクが2倍であったという。
(画像はMDPIより)
MDPI
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