凍結融解胚移植後のhCG値でハイリスク妊娠を予測できる

12月9日、ニューヨーク大学(アメリカ)の研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、凍結融解胚移植において、初期血清ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)値と胎児の先天異常に関連性があると示唆した。

凍結融解胚移植では、初期血清hCG値より子供に先天異常がある可能性が予測でき、妊娠初期にハイリスク妊娠を特定できるという。

研究チームは、2010年1月から2021年12月の期間、凍結融解胚移植患者を対象に初期血清hCG値と子供の先天異常における関係性について検証した。

実験群(妊娠10週以上での人工妊娠中絶時あるいは出産時に先天異常あり)は、対象群と比べて周期28日目・周期35日目の血清hCG値が有意に低くなった。ただし、周期28日から周期35日までの血清hCG上昇率において、両群に差異は認められなかったという。

これより、凍結融解胚移植では、初期血清hCG値からハイリスク妊娠を特定でき、適切な治療を迅速に行ううえで潜在的に有用であるといえる。

（画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより）




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