不妊症の要因とは
2月10日、ハーバード大学医学大学院(アメリカ)の研究チームは、抗炎症食によって不妊症を改善できると発表した。
不妊症は、慢性的な炎症によって引き起こる。それゆえ、不妊症には、抗炎症ダイエットとライフスタイルが提案される。
地中海料理のように、植物性食品、全粒穀物、オリーブオイルなどの抗炎症性食品を豊富に摂る。タバコやアルコールは控え、適度な運動を行い、十分な睡眠時間を確保し、心臓の健康を保つライフスタイルを意識する。
食事と生活を改善することで侵襲的かつ長期的な不妊治療、高額な治療費は軽減され、女性の場合、抗炎症食によって妊娠率、体外受精などの生殖補助医療の成功率が高まると。一方、男性の場合、抗炎症食で精子の質が改善するという。
慢性的な炎症と不妊症における関連性
慢性的な炎症は、心血管疾患、脳卒中、癌など多くの健康状態と関連がある。慢性的な炎症と不妊症における関連性は立証されていないものの、不妊症リスクは感染、子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群などの炎症を特徴とする状態で高くなる。
また、全身性の炎症は子宮、子宮頸部、胎盤に影響を及ぼし、生殖能力を損なう可能性がある。体外受精を受け、抗炎症食を摂った不妊女性は、抗炎症食を摂らなかった女性に比べて妊娠率が高い傾向にあると報告された。
(画像はプレスリリースより)

Harvard Health Publishing HARVARD MEDICAL SCHOOL
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