妊娠中のメンタルヘルスが妊娠に及ぼす影響
9月26日、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA、アメリカ)の研究チームは、同大学プレスリリースを通じて、妊娠中の心の健康は妊娠期間に影響を及ぼし、妊娠期に感じる不安が大きいと胎児の在胎期間が短くなり、早産リスクが増すと発表した。
妊娠初期および後期に妊娠うつ病のスクリーニング検査を行い、妊婦が抱える不安やストレスを解消することによって早産リスクが軽減できるという。なお、研究論文は、「Health Psychology」に掲載されている。
妊娠中のメンタルヘルスと妊娠期間における関係性
研究チームは、「Healthy Babies Before Birth」よりデンバー、ロサンゼルス在住の妊婦196人を対象に、妊娠中のメンタルヘルスと妊娠期間における関係性を検証した。今回の研究では妊娠初期から産後1年まで継続され、4種類の不安尺度を用いて妊娠初期および後期の精神状態を調査した。
妊娠後期の不安度と早産には関連性が強く認められ、妊娠後期における不安感が強いほど早産リスクは増すと報告された。また、妊娠初期に慢性的に不安を感じている場合も早産リスクが増加したという。妊娠初期の慢性的な不安は、妊娠後期の強い不安感につながるともいう。
(画像はプレスリリースより)

UCLA
https://newsroom.ucla.edu/AMERICAN PSYCHOLOGICAL ASSOCIATION
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