子供の健康に対する影響因子
4月5日、クイーンズランド大学(オーストラリア)の研究チームは、同大学プレスリリースを通じて、妊娠期における両親の食生活が、子供の健康に大きな影響を与えると発表した。
今回の研究では、妊娠中の女性の食事は、配偶者である男性の食生活に影響を受けることが認められた。これにより、妊娠中の母親だけでなく、父親の食生活もまた子供の将来的な健康状態に大きく影響を及ぼすという。
将来の健康は胎児期から始まる
研究チームは、2018年から2021年の期間、オーストラリア最大といわれる産婦人科医院メーター・マザーズ病院(ブリスベン)にて出産前ケアを受ける夫婦200組を対象に、父親および母親の食生活を調査した。
食事記録を分析したところ、妊娠中の女性の食事は、配偶者である男性の食生活に影響を受けることが認められた。
妊娠成立から2歳の誕生日を迎えるまでを「人生最初の1000日」と呼び、この時期の食事は、将来の健康状態に大きく影響するといわれる。つまり、将来の健康は胎児期から始まる。それゆえ、妊娠中の健康的な食生活は、胎児にとって、将来の健康における重要な基盤となる。
「人生最初の1000日」の観点から、研究チームは、妊娠中の女性はもちろん、配偶者である男性も食事内容を見直し、栄養バランスの良い、健康的な食生活を意識する必要があると強調する。
(画像はプレスリリースより)

THE UNIVERSITY OF QUEENSLAND
https://www.uq.edu.au/