体脂肪率による男性の生殖能力・能力への影響
7月29日、オーフス大学(デンマーク)は、「Human Reproduction」にて、体脂肪率は男性の生殖能力・機能に影響を及ぼすと示した。
体脂肪率の増加に伴い、精液の質(精液量、精子濃度、総精子数、精子の正常形態率)や生殖ホルモン量は低下するという。
体脂肪率、精液の質、生殖ホルモン量における関係性
これまで、BMI(体重と身長から算出される肥満度)が生殖能力・機能に影響を及ぼすことは報告されている。BMIが高いほど精液の質は下がり、生殖ホルモンの分泌量は減るという。
今回、研究チームは、体脂肪率(体重に占める体脂肪の割合)と生殖能力・機能における関係性に着目した。
デンマーク全国出生コホート「Danish National Birth Cohort」を用いて2017年から2019年の期間、男性1058人を対象に体脂肪率による男性の生殖能力・能力への影響について検証したところ、体脂肪率の上昇は、精液の質ならびに生殖ホルモン分泌の低下と関連していると示された。
体脂肪率が高い男性(20%以上)では生殖ホルモンの分泌が損なわれ、男性ホルモン「テストステロン」の減少、女性ホルモン「黄体形成ホルモン(LH)」「エストラジオール」の増加が認められた。また、体脂肪率が標準値である男性(8~19%)と比べて総精子数は少なく、精液量と精子濃度は減少傾向にあった。
とりわけ、総精子数、精液量、精子濃度との関連性は、BMIよりも体脂肪率において強く認められた。BMI上は適正体重(標準体重)であっても体脂肪率が高く、隠れ肥満である場合、総精子数や精子の正常形態率は低下したが、体脂肪率と生殖ホルモンの関連は弱まった。
(画像はHuman Reproductionより)

Human Reproduction
https://academic.oup.com/