妊娠中の大気汚染曝露の危険性
1月27日、バルセロナ国際衛生研究所(ISGlobal、スペイン)は、プレスリリースにて、妊娠中の大気汚染曝露は、子供の神経発達に悪影響を及ぼすと示した。
今回、妊娠中の大気汚染物質への曝露量が高いほど、子供の認知機能は低くなると報告された。また、その影響は、女児に比べて男児において顕著であったという。なお、研究論文は、「Environmental Pollution」に掲載されている。
妊娠中の大気汚染曝露と子供の認知機能における関係性
研究チームは、2018年から2023年の期間、BiSCプロジェクト(ライフ・スタディ・コホート)に参加した母子168組を対象に、妊娠中の大気汚染曝露が子供の神経発達に対して与える影響について調査した。
なお、妊娠中の大気汚染曝露は、家庭関連および仕事関連(職場、通勤)の時間・活動に基づき二酸化窒素(NO2)、ブラックカーボン(BC)、微小粒子状物質(PM2.5)、PM2.5中の銅(Cu)および鉄(Fe)への総曝露量を推定した。また、子供の神経発達は、生後6ヶ月での発達検査に基づき評価した。
妊娠中の大気汚染曝露と子供の神経発達における関係性を分析したところ、妊娠中の大気汚染曝露によって子供の認知機能が低下すると示された。妊娠中の大気汚染物への曝露量が高いほど、子供の乳幼児期における認識記憶(過去の体験や経験を再認識する能力)は低くなるという。
とりわけ、BC、PM2.5、PM2.5中のCuの曝露量と子供の認知機能低下には強い関連性が認められた。
また、妊娠中の大気汚染曝露による影響は子供の性別によって異なり、女児に比べて男児は顕著にあらわれた。
(画像はプレスリリースより)

ISGlobal Barcelona Institute for Global Health
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