妊娠中の血圧が妊娠に対して与える影響
1月14日、ブリストル大学(イギリス)の研究チームは、プレスリリースにて、妊娠中の血圧を正常値に維持することにより、妊娠合併症リスクを軽減できると示唆した。
妊娠中の高血圧は妊娠に悪影響を及ぼし、早産、低出生体重児、陣痛誘発、妊娠糖尿病などの有害な妊娠転帰につながる。それゆえ、妊娠中の血圧を正常状態に保つことにより、妊娠合併症リスクを軽減できる可能性があるという。なお、研究論文は「BMC Medicine」に掲載されている。
妊娠中の高血圧と妊娠合併症における関係性
近年、肥満の増加や出産年齢の上昇に伴い、妊娠中に血圧が高い妊婦の割合は増えている。また、妊娠中に血圧の高い状態が続く場合、妊娠高血圧症候群や妊娠高血圧腎症を発症するリスクは増す。妊娠高血圧症候群は10人に1人の割合で起こると言われるが、妊娠中の高血圧は母子の健康を害する。
そこで今回、研究チームは、70万人以上の妊婦のデータを用いて妊娠中の血圧が妊娠に対して与える影響について検証した。
遺伝情報に基づきデータを解析したところ、妊娠中の高血圧と妊娠合併症において関連が認められた。例えば、収縮期血圧(上)が10mmHg上昇すると陣痛誘発リスクは11%、早産リスクでは12%増加したという。
これより、研究チームは、妊娠中の血圧上昇を防ぎ、正常値に保つことによって妊娠合併症リスクは軽減できると考える。
(画像はプレスリリースより)

University of Bristol
https://www.bristol.ac.uk/