親の食生活による影響
10月25日、オランダの研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、生殖補助医療において、親の食生活は胚の発育に影響を与えると示した。
健康的な食生活により、胚の成長速度ならびに胚の着床能力は向上するという。なお、親の食生活と不妊治療(体外受精・顕微授精)の結果において関連性は報告されなかった。
親の食生活と受胎能力における関係性
研究チームは、予測研究「Rotterdam periconception cohort」(2017年5月~2021年12月、男性679人、女性763人)を用いて、食事と受胎能力における関係性について検証した。
不妊治療を受ける低受胎性患者(男性126人、女性149人)を対象に自己申告による食物摂取頻度調査票(FFQ)を行い、食事パターンが受胎能力に与える影響を評価したところ、親の食生活と胚の発育に関連性が認められた。
母親の食事パターンが「Healthy(健康型)」である場合、胚盤胞までの成長時間は短くなり、胚の着床能力は向上したという。一方、「Savory Snack and Alcohol(スナックとアルコール型)」では、胚盤胞までの成長時間は長くなった。また、父親が「Healthy(健康型)」である場合、胚盤胞までの成長時間は短縮された。
(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)

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