子宮内膜症の診断
今月6日、CiceroDx社は、子宮内膜症に対する不妊治療を補助する目的にて「ReceptivaDx」を発表した。
「ReceptivaDx」は、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、南アメリカにおける医療機関75ヶ所にて利用可能である。検査費用が790ドルであり、3日から5日にて結果が出るという。
「ReceptivaDx」の利点
現在、子宮内膜症の診断には、腹腔鏡検査が用いられることが多い。しかしながら、腹腔鏡検査は腹腔へ内視鏡を入れ、必要に応じて細胞・組織を採取する為、 身体的、費用的に負担が大きい。
一方、「ReceptivaDx」は、子宮内膜症の生検標本による診断である。生検標本は定期的に医療機関から提出される。子宮内膜症の初期症状を含め、腹腔鏡検査など従来の検査にて検知できない症状が特定できるという。
子宮内膜症の早期発見・治療は、症状や治療に伴う身体的影響を最小限にでき、体外受精の成功率を高めるといわれる。また、腹腔鏡検査と比べ、身体的、費用的な負担は小さい。
子宮内膜症の診断における将来性
CiceroDx社科学顧問であるブルース・レッシー(Bruce Lessey)医師は、「ReceptivaDx」が画期的な検査方法であり、独特なスクリーニング方法であると評価する。
CiceroDx社の最高経営責任者であるクリス・ジャクソン(Chris Jackson)氏は、「ReceptivaDx」の提供を第一段階と考え、今後も子宮内膜症の診断における正確度や精度、費用効率の高い診断ツール・サービスの提供を目指すと述べている。
(画像はReceptivaDx HPより)

ReceptivaDx
http://www.receptivadx.com/