出産年齢の女性に多くみられる多嚢胞性卵巣症候群
内分泌学会が、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断と治療について、新しい臨床実践ガイドラインを発行した。
多嚢胞性卵巣症候群は、卵巣に多数の粒状の卵胞がみられるホルモン障害で、不妊症の原因で最も多くみられる。
内分泌学会は、一般的なホルモン検査や超音波検査の結果に関わらず、明確な症状がみられる場合、多嚢胞性卵巣症候群として診断することを勧めている。新しい臨床実践ガイドラインの診断基準では、男性ホルモンのアンドロゲンの増加、無排卵月経、卵巣内多嚢胞所見の3つの特徴的な症状のうち、2つ満たす場合とされている。
多嚢胞性卵巣症候群のチェックすべきサインを紹介
Yourwellness Magazineは、月経に異常を感じたら、多嚢胞性卵巣症候群などの症状を疑ってみることを呼びかけている。
多嚢胞性卵巣症候群の明確な原因は不明としながらも、インシュリン感受性の低下が関連している可能性を述べ、兆候について以下のチェックポイントを紹介している。
・多嚢胞性卵巣症候群と診断された姉妹がいる。
・月経不順または無月経、出血量が多いなどの月経異常。
・1年以上の不妊がある。
・肥満症。
・顔や胸部、腹部、大腿部の多毛。
・治りにくいにきび。
・皮膚の黒ずみや、ごわごわする角質の増殖。
(Yourwellness Magazineより)
これらにあてはまる場合、ホルモン検査や血糖検査、超音波検査など、医師の診断を受けてみることを勧めている。

Eurek Alert
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