Google+
妊活・卵活ニュース
 妊活・卵活ニュース

卵子の受精能力が低い場合は人工的卵子活性化を併用すると顕微授精の受精率が改善する

着床前診断
産み分け
カラダ
不妊治療
社会
書籍
その他
新着ニュース30件






























卵子の受精能力が低い場合は人工的卵子活性化を併用すると顕微授精の受精率が改善する

このエントリーをはてなブックマークに追加
卵母細胞内カルシウム量と卵子活性化
ゲント大学病院(ベルギー)の研究チームは、「Human reproduction」にて、カルシウムイオン異常を理由に卵子活性化が不十分であり、顕微授精(ICSI)による受精が成立しなかった場合、人工的卵子活性化(AOA)の併用より、顕微授精(ICSI)の受精率が改善されると発表した。

人工的卵子活性化(AOA)は顕微授精の補助技術であり、カルシウムを添加した培養液に卵子を浸し、人為的に卵子の活性化を促す。精子と卵子の受精において、卵母細胞の活性化が不十分であると受精は成立しない。

顕微授精
人工的卵子活性化の効果
研究チームは、マウスの卵母細胞255個を用いて精子機能検査「MOAT(マウス卵活性化試験)」を実施したうえで、ヒトの卵母細胞122個にて卵母細胞内のカルシウムイオン量と顕微授精の受精率における関係性を考察した。

卵子と精子が受精すると、精子の刺激を受けて卵子のカルシウムイオン量が一時的に上昇し、受精成立に備えて活性化が促される。それゆえ、卵母細胞の活性化は、カルシウムイオン量にて測定できるという。

研究チームは、まず、「MOAT」にてマウスの卵子に男性の精子を注入して精子の受精能力を測定したところ、精子16個に卵子の活性化を促して受精を成立させる能力があると確認できた。

その後、顕微授精により妊娠に至らなかった女性11人に対して、人工的卵子活性化と顕微授精を行ったところ、8人(73%)に受精成立が認められた。

研究チームは、今回の臨床試験は小規模であるが、卵子の受精能力を理由に顕微授精(ICSI)が失敗に終わった場合、人工的卵子活性化(AOA)を併用することで顕微授精(ICSI)の受精率が改善されると結論付けている。

(画像はPixabayより)


外部リンク

Human reproduction
https://academic.oup.com/
Amazon.co.jp : 顕微授精 に関連する商品
  • 母親の糖尿病は子供の注意欠如多動症リスクに影響を与える(4月15日)
  • トリガーの日の血清プロゲステロン濃度が凍結融解胚移植の出生率に影響を与える(4月12日)
  • 腎機能低下は男性不妊リスクを高める要因になる(4月8日)
  • 妊娠中の魚摂取量は子供の心疾患リスクに影響を与えない(4月4日)
  • 抗てんかん薬「トピラマート」によって子どもの自閉スペクトラム症リスクが増加する可能性はない(3月30日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->
    記事検索
    妊活基本情報



    お問い合わせ