父親の運動習慣が子供の代謝に影響を与える

ハーバード・メディカルスクールの関連医療機関であるジョスリン糖尿病センターは、｢Diabetes｣にて、両親の食生活が不健康である場合、子供の代謝状態に悪影響を与え、糖尿病2型発症リスクを増加させると発表した。

特に、父親の運動習慣は、子供の肥満・代謝プログラミングに重要な役割を担い、幼少期から成人期に至るまで子供の代謝、肥満に大きく影響すると報告された。

研究チームは、マウスを用いた動物モデル実験を行い、父親の食生活・運動習慣と子供の代謝における関係性を検証した。

雄マウスに3週間、通常の食事、あるいは高脂質の食事を与えられ、定期的に運動を行うグループ、全く運動をしないグループに分けた。3週間後、雄マウスは繁殖を行い、誕生した子マウスには1年間、全く運動をしない環境下におかれ、通常の食事が与えられた。

父マウスが繁殖前に定期的に運動を行っていた場合、子マウスは、成人期においてグルコース(ブドウ糖)代謝が改善され、体重や体脂肪率は減少した。一方、父マウスが繁殖前に高脂質の食事を与えられ、全く運動をしなかった場合、子マウスの肥満、代謝状態は深刻であった。

研究チームは、子供を授かる前の父親における食生活・運動習慣が、子供の遺伝子発現を変化させ、肥満、代謝異常のリスクを高めると結論付けている。

（画像はプレスリリースより）




Joslin Diabetes Center
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