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日本における単一胚移植による多胎妊娠を調査する

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日本における単一胚移植による多胎妊娠を調査する

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単一胚移植と多胎妊娠
順天堂大学医学部の非常勤講師であり、杉山産婦人科 新宿の医師である黒田恵司氏など順天堂大学の研究チームは、ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)、「Human Reproduction」にて、単一胚移植と多胎妊娠の因果関係について発表した。

生殖補助医療(ART)において、複数胚移植より単一胚移植が最適である場合も少なくない。多胎妊娠は、死産、流産、早産、低出生体重児のリスクを高める。しかしながら、胚の分割を理由に、単一胚移植にも関わらず多胎妊娠することがある。

単一胚移植による多胎妊娠は1.6%であり、多胎妊娠のうち1.36%は単一胚移植が占めるという。

多胎妊娠
日本における単一胚移植による多胎妊娠率
研究チームは、日本国内の生殖補助医療登録データを用いて、2007年から2014年に掛けて行われた単一胚移植937848組(凍結胚を含む)を対象に胚の分割について調査し、単一胚移植と多胎妊娠の因果関係について検証した。

胚は、受精後、5日から6日掛けて生体外にて胚盤胞まで培養され、アシステッドハッチングにて子宮に着床しやすいように胚の透明帯を取り除き、子宮へ移植された。

臨床妊娠は約277000件(29.5%)、うち双子が4310組(妊娠件数全体の1.56%)、三つ子は109組(妊娠件数全体の0.04%)であった。分割した胚は1.36%を占め、新鮮胚と比べ、凍結胚の分割は34%増となった。また、アシステッドハッチング、胚盤胞では、胚の分割が発生する確率が高くなった。

生殖補助医療の技術進歩により減少傾向
一方、単一胚移植における多胎妊娠率は、生殖補助医療の技術進歩によって年々、減少している。例えば、日本国内において、2015年では単一胚移植率が80%まで増加し、多胎妊娠率は3.2%減と報告されている。

なお、単一胚移植による多胎妊娠の発生率は、国籍、人種の影響は受けないという。

(画像はPixabayより)


外部リンク

NEWS MEDICAL
https://www.news-medical.net/

Human Reproduction
https://academic.oup.com/
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