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成熟した卵子数が体外受精成功率に影響を与える

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成熟した卵子数が体外受精成功率に影響を与える

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新鮮胚移植の成功率と採取した卵子数
ヨーテボリ大学(スウェーデン)サルグレンスカ・アカデミーは8月29日、卵巣刺激によって成熟した卵子数が体外受精成功率に影響を与えると発表した。

卵巣刺激にて卵胞が成熟し、採取した卵子数が18個から20個である場合、新鮮胚による体外受精に肯定的影響を与え、成功可能性を高める。卵子数が20個以上になると、体外受精成功率は横ばいになるという。

これまで、先行研究により、新鮮胚移植の妊娠・出産率が向上する卵子数の上限は10個であると報告されていた。しかしながら、一方、卵子数の増加に伴い、排卵誘発の副作用、多胎妊娠、出産(分娩)時の合併症など卵巣刺激や胚移植に伴うリスクも大きくなる。

卵巣刺激
体外受精サイクル1回につき受精卵1個
現在、世界における多くの医療機関では、体外受精サイクル1回につき受精卵(胚)1個のみを子宮へ移植し、良質な受精卵が残った場合に限って凍結保存する。排卵数の増加に伴い、副作用など身体への負担も大きくなり、排卵した卵子数と体外受精成功率は相関関係にないといわれる。

ヨーテボリ大学病院のオーサ・マグヌッソン(Åsa Magnusson)医師は、多くの先行研究では、卵子の採取後、2~3日経て最初に実施した胚移植における出産率に着目し、凍結胚を用いた体外受精での出生率は含まれないと指摘する。

リスクは大きいが、卵巣刺激によって成熟した卵子を全て受精させ、全ての受精卵を子宮へ戻すことにより着床率・妊娠率は高まると説明する。

卵巣刺激における基準の必要性
研究チームは、「Swedish National Quality Registry of Assisted Reproduction (Q-IVF)」を用いて、採取した卵子数、累積的な出産率、卵巣刺激に伴う副作用における関係性を検証した。

「Swedish National Quality Registry of Assisted Reproduction」は、2002年から2015年に掛けて、スウェーデンの保険医療登録者、医療出生登録者を対象に実施された。

調査結果より、新鮮胚移植の妊娠・出産率が向上する卵子数の上限は18個から20個であると認められた。一方、卵子数の増加に伴い、副作用などのリスクは大きくなる。マグヌッソン医師は、効率的かつ安全な体外受精の実現には、卵巣へのホルモン刺激において基準を定める必要があると強調する。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

UNIVERSITY OF GOTHENBURG
https://sahlgrenska.gu.se/


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