妊娠中に1日10本以上で頭痛の報告率がアップ
妊娠中の喫煙については、色々な害が指摘されています。今回は、生まれてきた子どもたちの頭痛との関連が報告されました。
869人の子どもについて、妊娠中に母親がタバコを吸っていたかどうかの記録を出産時に行いました。この子どもたちが10歳から11歳になったときに、2週間以内に2回以上の頭痛があったかどうかを質問しました。すると、母親からの報告では28.1%、子どもたちからの訴えでは17.5%が頭痛を経験していました。
そして、頭痛の経験の割合は、妊娠中に母親がタバコを1日10本以上吸っていた場合に明らかに高くなりました。
同様の調査を、805人の7歳から9歳の子どもに対して行った場合では、母親の報告による子どもの頭痛は13.1%でしたが、子どもたち自身では29.4%が頭痛を経験したとしました。こちらの調査でも、母親が妊娠中に1日10本以上喫煙していた場合で割合が高くなりました。
出産後何年にもわたって影響。必ず止めたい喫煙習慣。
年齢による頭痛の訴えの割合の違いは、頭痛があることを相手に伝えられるかどうかにも左右されますが、様々な方向からデータの分析を繰り返しても、妊娠中の喫煙と子どもの頭痛には関連が認められていました。
今の喫煙が、何年にもわたって生まれてくる赤ちゃんに辛い思いをさせてしまうのかもしれないことを理解して、妊娠したらキッパリとタバコを止めるようにしたいものです。
Maternal smoking during pregnancy and primary headache in school-aged children: a cohort study
http://cep.sagepub.com/content/32/4/317.short